とりあえずヒーローは顔だ!
ロゴデザイン、グラフィックデザイン等、やはりデザインが素晴らしいものはしっかりと次世代へ継承されます。
それはヒーローもまた然り。
今回は、仮面ライダーカブトのデザインについて。
個人的な見解ですが、見てみたいと思います。
多方面から見るデザインの視点も大切ですね。。。
昆虫と人とメカニカルなデザインの融合
平成仮面ライダーシリーズの第7作目にあたる仮面ライダーカブトです。
当時の主役はあの水嶋ヒロさんです。
この仮面ライダーのデザインモチーフは、名前の通り「カブトムシ」です。
子どもに人気の昆虫のエースですね。
それを見事にヒーローとしてアイコン化しています。
ヒーローらしい赤をメインカラーに携え、カブトムシを連想させやすいツノをシンボリックに表現していますね。
マスク全体を見てみると、目の比率や顔のバランスも違和感を感じさせません。
モチーフの擬人化といいますか、それをシンプルに、且つ、スマートに。
見事な表現だと思います。
やはり赤は正義か?
あまり悪い色に赤って使いませんよね。デザインでもそうですが、強い、目立つ、疾走感。ポジティブなイメージで置かれる色ですね。
ヒーローは基本的に赤って多いですが、そんなイメージのボディに纏っている仮面ライダーカブトのレッドは、若干ワインレッドを入れたような赤ですが、相対するブラックや赤を引き立たせるまとめ役のシルバーとの調和が見事に表現されています。
こう見ると、全体的にバランスが取れているんですが、目だけは青いです。
それでもまとまってるから不思議です。
デザイン上は色の統一感なんかはとても重要で、ワンポイントで違う色はあからさまに浮く要素になりかねません。
デザイナーはそれを逆手にとって、ワンポイントアクセントとなるようなデザインにします。
このあたりは自然とこうなったのか、単純に目立たせたかったのか、意図はわかりませんが素晴らしいと思います。
シンプルは見ていて飽きない
毎回見てカッコいいと思う。
不思議ですよね。
これ、キャラクターの魅力というのか何というべきか。
「シンプル=単純」ではなく、
「シンプル=デザインを伝える言葉やモチーフをまとめて詰め込んだデザイン集合体」
こんな表現でいいのかどうか難しいですが、そう思います。
軽く綴ってみましたが、やっぱりカッコいいですね。
シンプルの例えや感じ方は人それぞれ。
不特定多数が、感じるまま、見たまま、ストレートなオーディエンスが生まれる瞬間でもあります。
う~ん、至高なり。
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