デザイナー駆け出しの頃は、まだ原稿通りに進めたりしながら試行錯誤を繰り返してデザインをビルドしてました。ソフト(Illustrator,Photoshop等)の使い方もわからないまま右往左往したりして、なかなかデザインが進まなかったりして、振り返れば納期なんてのがやってきてるわけです。
そんな世界で我々デザイナーと切っても切れない密接な関係にあるのが、フォントです。
日本語から英文フォントまで様々なスタイルを駆使して、ビジュアルを作っていきます。
これからデザイナーを目指す方々へ、妙な胸騒ぎやイメージと違う違和感を感じる場合、デザインのアプローチとして役立てればと思います。
フォントは広告主の声になる!
動画での広告はCMがあります。人がしゃべり、音楽がさらにイメージを膨らませ、ストーリーが視聴者を虜にしていきます。
最近では個人でオリジナルの動画を配信できるようになりました。スマートフォンなんかで動画を撮って、そのまま店舗で流したりもできる時代です。
それとは対照的に紙などの静止画においての広告はその場で全てを印象づけなければなりません。「美味しい」「あたたかい」「強い」・・・色んなイメージが必要です。
広告主のメッセージをフォントに乗せて、広告主の声として一般の消費者へ届ける。
フォントを主体としたデザインは無限にあります。
フォントと会話しましょう
デザインしてるとわかってきますが、フォントは語ります。デザインを語ります。
デザインに正解なんてないです(笑)ただ、文字は語ります。
大きく伝えたいイメージがあるなら「大きなフォントで強くはっきりと」
カッコよくイメージしたいなら「細くシャープなフォントで」
単純な発想ですが、本当にこんな感じです。
「やさしい」なら丸い文字でイメージすると伝わります。さらに薄いピンクや水色で色をつけるとさらにイメージが増します。
一応、セオリーとしてはこんな感じなんですが、色んなスタイルで表現するのがデザイナーの良いところでもあり、おもしろいトコロです。
セオリーはあくまでセオリーです。
そのフォントはちゃんと伝わってますか?
デザインにおいて、フォントの視認性はとても重要な部分です。
これを理解してないと、どれだけイメージが良くても意味がありません。
現場でも良く確認します。
一通りレイアウトが終わると遠くから見たり、斜めから見たり。
ちょっと見方を変えると「あれ?」って思う事がよくあります。
フォント選びに1日費やした事もありました。
パターン出せば済む話しなんですが、若い時は意地になってたりしました。
デザイナーを目指す方々へ。
デザインに「絶対こうしろ」はありません。感性や理論的に基づく場合もあります。
周りの雑音に感化されずに、自分の伝え方を身に付けてください。
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