ヒーローはシンプルの繰り返し
よく、デザインにおいてはシンプルさを求めるシーンが多々あります。
これは人間の心理的要素や感覚によるものが大きいとは思いますが、ごちゃっと詰め込むよりは要点をまとめ完結する集合体のほうが、効果的になるからです。
スーパー戦隊のヒーロー枠で例えると、合体ロボットですかね。
5体くらいのパーソナライズされた個性溢れるメカが合体して大きなロボットになるあれです。
1台1台(何とかジェット!)名乗るより、スーパーV(ファイブ)!とか言ってる方が分かりやすいです。
ちょっとズレましたが、これからデザイナーを目指す方々への知識の一環として、一つの考えとして役立てればと思います。
スーパー戦隊シリーズでのデザイン
男の子にとって一度はあこがれる存在・・・。
ヒーローだ!!
最近では朝早くから弱きを守り、悪は許さない!爆発と共に名乗りを上げ敵をやっつける。
そんなヒーローに魅了された人は少なくないはず。
ウルトラマン然り、仮面ライダー然り、スーパー戦隊然り。
では、なぜ長きに渡ってテレビシリーズやおもちゃなどで活躍できるのでしょうか。
グラフィックやアートなデザイナーを目指している方々も、少し目線を変えて今後のデザインに役に立てばと思います。
スーパー戦隊のマスクデザインは子どもがマネして書けなくてはダメ!
スーパー戦隊のマスクってかなりシンプルですが、以前こんな理由を聞きました。
複雑でメカニカルで密度のあるデザインは大人の世界ではウケるかもしれない。子どもにもかっこよく見えるかもしれない。
でも、
子どもがお絵かきする時に複雑過ぎると書けない。
マネできないでしょ?
そんな理由があるようです。
何気なく聞いていたのですが、すごく納得しました。
例えば恐竜がモチーフの戦隊。
大体赤がティラノサウルスとかの花形恐竜が来ますね。
次に有名なトリケラトプスやプテラノドン。
昔から名だたるベテラン恐竜がラインナップされます。
大きくて強い!
イメージがわかりやすいですね。
子どもにもって来いです。
こんなスーパー戦隊のマスクは恐竜らしく咆哮するイメージで、口を開き牙を縁取りのアクセントにしたマスクになり、それぞれのカラーに該当するメンバーも特長を得たマスクデザインになります。
毎度思うのですが、モチーフをストレートにかつ、ヒーローらしく見せるデザインは本当にすごいと思います。
繰り返しのデザイン
よく、デザインには繰り返しという要素を使います。
雑誌の見出しや、色の統一などで一連の流れを消費者やユーザーに理解してもらいます。
例えば、よく見るファッション雑誌でこの横線があるのは占いコーナー
これは、ファッション雑誌がコーナー繰り返して定番化した事により、常連ユーザーへの埋め込みができている事になります。
この繰り返しもスーパー戦隊にしっかりと考えられており、定番化しています。
定番パターン
- 怪人が出てきて悪いことをする。
- それに困った人たちを助けに向かう。
- 敵の能力がわからないからやられる。
- みんなで考える。
- 解決策を見つける。
- 変身する(ーーーチェンジ!かなりテンション上がります)
- 一度倒す。
- 敵がなぜか巨大化する。
- スーパーロボットが出る!
- 最後にオチと小話。
このように大枠が決まっているのも定番化デザインの一つで、あぁこの流れだな。と、わかっているので子供たちも変身ごっこができるおもちゃで遊ぶタイミングも分かり、
光る!鳴る!親の財布は泣く!の
なりきりグッズが真価を発揮するのです。
みんなカッコよく変身してます!
毎年スーパー戦隊は新しくなります。
ただ、新しいチャレンジもしてるわけで、その都度子供たちもドキドキワクワクしているわけでして、色んな制約のある中で考えられる全てを注ぐ。
色んな想いを込めて、毎年毎年新しいファンを作っていってます。
デザインには色々ありますね。。。
やっぱりカッコいいですね。ヒーローのデザイン。
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