なぜシンプルが伝わるのか
デザインでシンプルさを求めるシーンが多々あります。
これは、要点を簡潔に伝えるための手段でもあります。
基本的にデザイナーはあらゆる情報を視覚的に誘導し、グラフィックデザインを紙などのあらゆる媒体へ落とし込みます。
デザイナーを目指す方々へ今後のデザインに役に立てばと思います。
例えば、ペンを題材にしたポスターを考えてみましょう。
キャッチコピーと目立たせるように放射ラインでレイアウト。
う〜ん、あまりピンと来ません。
なんか、安っぽいです。
うさんくさいです。
変身しそうです。。。ヒロシです。。。
すみません、
では、シンプルにレイアウトしてみます。
ちょっとふざけ気味のコピーですが、何か伝わってきます。
- 何か特長のありそうなペンである。
- 「折れない」というキーワードから芯を連想できる。
- 大人っぽい。
- 「たぶん」で疑問と興味がでるかも
別にそんなこと一言も書いてないのにイメージからどんどん情報が出ませんか?
シンプルデザインには、連想させて情報を引き出すイメージ訴求もデザイナーは行なっています。
シンプルなデザインには、視覚情報を整頓してイメージに直結させる効果や、インパクトを与える事が可能です。
これを繰り返す事で、ブランドイメージの統一やあらゆるメディアに対応できるようになってきます。単純だけど奥が深いんです。
大きく派手にする事が目立つわけではない
例えば、キャッチを目立たせたいと思って、そのあたりをぐちゃぐちゃすると、本来の伝えるべき情報が見失われていきます。
上の画像のように、文字は小さく、写真から訴えるようなイメージはとても効果があります。
とくにチラシのようにしたわけではなく、伝えるべき情報をまとめただけです。
クライアントの目立たせて下さい。
そんな指示を受けて真っ向から立ち向かうって、何時間も無駄にしたこともありました。
そんなときは、周りの情報を排除して、要点だけを置いてみるとすんなりデザインできる場合もあります。
かっこいいサビを集めた楽曲が今まで売れたでしょうか?
メロディーからそれぞれのパートが噛み合って名曲になるわけで、デザインも同じように通じる部分があります。
シンプル過ぎると帰ってさみしく・・・
人間とは無いものねだりというか、満足しない時ってのがあるんです。
何もないのがシンプルでは無く、デザインの色々が纏まって表現されているのがシンプルデザインと思うのですが、たまに後輩なんかのデザイン見てると、惜しいって思う時もあります。
ただ、自分が正しいわけではなく、なんとなく感じる部分で判断してしまいますね。
クライアントによってはOKかもしれないです。
これがデザインの曖昧さであり、おもしろさでもあります。
デザインは楽しいです。
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